「古民家」を育てよう

「古い家」の魅力をそのまま活かす

車を買い替えるように、服を着替えるように、住まいを新しくすることもあります。でも、着慣れたジャケットを手放しがたいように、メンテナンスを重ねながら何年も連れ添う愛車があるように、なじんだ家を大事にしていくという選択肢を、出雲家は提案したいといつも考えています。

・木の家は、生きています

長い年月を越えてきた家は、そこにたくさんの知恵を秘めています。
たとえば、昔ながらの木造建築は、釘や金具ではなく切れ込みをいれた仕口(しくち)や継手(つぎて)で材を組み合わせ、家全体でうまくバランスがとれるような立て方をしています。年を経て木がやせていっても、ぐらぐらすることはないのです。
自然乾燥させた丸太を、木挽き職人が選りすぐって製材し、熟練の大工が現場の立地や環境に合わせて臨機応変に加工する。そんな材木でできた家は、年月を経るほどに強固になっていきます。
今の時代、こうした家をまた一からつくるには、時間もお金もとてもかかってしまいます。というより、不可能かもしれません。
熟練した知恵のかたまりのような木の家を、古いからという理由だけで壊してしまうのは、だから、とてももったいないことなのです。