出雲家の考える家づくり

家を、未来の「古民家」へ

新築の家は、きれいで快適です。
大きくて立派な家でも、小さなかわいい家でも、新しい家はそれだけで素敵。
窓から降りそそぐ明るい光に、これからの暮らしが輝いて見えることでしょう。

けれど、どんな素敵な家もやがて年をとっていきます。
ただ古ぼけてしまうものもあるいっぽうで、
10年、20年と住みつづけるうちに、壁や柱の色はしっとりと落ち着き、
屋根瓦の色つやも深みを増していく……そんなふうにじょうずに年をとる家もあります。
年月とともに魅力を増してきた家を、わたしたちは「古民家」と呼びます。

わたしたちが目指しているのは、将来、古民家として残る新しい家づくりです。
日本の住宅の平均寿命は一説には27年ともいわれ、
100年近く使われる欧米の住宅に比べ極端に短いのが現状です。
日本の家は長持ちしないのでしょうか? そんなことはありません。
世界最古の木造建築・法隆寺は建立されて約1400年です。
「古きを温めて新しきを知る」といわれるように、日本の伝統的な家づくりには、
これからも残しておくべきたくさんの知恵が集約されています。

木の柱や梁は、時を経るほどに堅固な屋台骨となります。
漆喰壁は、温度を一定に保ち、温度変化をおだやかに抑えるなど、
住む人に快適な環境を整える機能をそなえています。
わたしたちは、そこに現代の優れた素材を取り入れます。
たとえば高度な断熱機能をもつセルロースファイバーを壁や天井に充填し、
より一層の快適性と省エネをはかります。
伝統の知恵にくわえて、現代のわたしたちの感覚にあったデザインや、
便利さ、快適さをとりいれれば、
これまで以上のすばらしい家が生まれ、未来に受けつがれていくにちがいありません。